RECOVERY

リカバリー

6本

01
RECOVERY · リカバリー
Nutrients
2026 · n=24研究
A man in gym clothes stretches on the floor in a modern fitness center.

アスタキサンチンはクレアチンキナーゼを下げた。パフォーマンスは動かなかった

アスタキサンチン補給の効果を24件の無作為化比較試験で統合したメタ分析。クレアチンキナーゼ(SMD -0.45)と乳酸脱水素酵素(-0.93)が有意に低下した一方、マロンジアルデヒドとIL-6には効果がなく、VO2max・タイムトライアル・最大仕事率のいずれも改善しなかった。回復向きで、パフォーマンス向上向きではない。

対象: 健康な参加者およびアスリート。経口アスタキサンチン補給をプラセボまたは対照と比較した24件の無作為化比較試験。抄録には参加者の総数・競技レベルの内訳は記載されていない

02
RECOVERY · リカバリー
International Journal of Drug Delivery Technology
2026
Muscular man sits in rural field at sunset, exhaling visible breath.

呼吸法で持久力が改善したという報告はある。ただしアスリートでの根拠は単一研究だった

ブラーマリー・プラーナーヤーマ(呼気時にハミング音を出すヨガ的呼吸法)の効果を扱ったシステマティックレビュー。心拍と血圧の低下、副交感神経活動の改善、不安・ストレス・抑うつの軽減が報告された一方、持久力に関する根拠はアスリートを対象とした単一研究のみで、確実性は低いと判定されている。

対象: あらゆる年齢のヒト参加者。高血圧の成人、学生、アスリート、閉経期女性など対象は大きく異なる。介入期間は単回セッションから12週まで。抄録には組み入れ研究数と参加者の総数は記載されていない

03
RECOVERY · リカバリー
Frontiers in Physiology
2026 · n=56研究

身体的疲労は身体能力を、精神的疲労は持久力と技能を落とす。複合疲労の証拠は乏しい

疲労が競技パフォーマンスに与える影響を56の実験研究から整理したシステマティックレビュー。身体的疲労は身体パフォーマンスを概して低下させ、精神的疲労は持久力・運動技能・知覚認知パフォーマンスを低下させた。両者を組み合わせた複合疲労の証拠は限られるが、持久力と知覚認知に負の影響が示唆されている。

対象: 鍛錬されたアスリート。疲労下の競技パフォーマンスを検討した、クロスオーバーまたは並行群間デザインの無作為化比較試験56件。抄録には参加者の総数は記載されていない

04
RECOVERY · リカバリー
Quality in Sport
2026 · n=14研究
A tired athlete lies on the track, recovering after a race in sportswear.

HRVはオーバートレーニングの先行指標になる。ただし単独の診断ツールにはならない

持久系アスリートにおける心拍変動(HRV)モニタリングを扱った14研究のシステマティックレビュー。RMSSDとDFA alpha 1が急性の自律神経疲労に最も感度が高く、SWC閾値を用いたHRV指導型トレーニングは固定的な期分けよりVO2maxとピークパワーを改善した。ただしOTSの単独診断には使えない。

対象: 競技レベルの持久系アスリートおよびエリート選手。2020〜2026年の臨床試験と縦断研究から14件が組み入れられた。抄録には参加者の総数は記載されていない

05
RECOVERY · リカバリー
Sports Medicine - Open
2024 · n=1100
A swimmer uses a rescue mask for oxygen after completing an outdoor swim.

持久系アスリートに勧められる回復手段は特定できなかった。着圧と寒冷だけが例外

持久系アスリートの回復戦略を22件のレビュー(63研究・1100名)から統合したアンブレラレビュー。一貫した利益を示した回復戦略はひとつもなく、練習間や試合間の回復を高めるために推奨できる特定の手段はないと結論づけている。ただし個別の研究では着圧ウェアと寒冷療法に効果が見られ、マッサージには効果がなかった。

対象: 持久系アスリート。22件のレビュー(システマティックレビュー9件、メタ分析3件、メタ分析を伴うシステマティックレビュー10件)に含まれる63研究、計1100名

06
RECOVERY · リカバリー
International Journal of Sports Physiology and Performance
2026 · n=674

短いレースでは中枢性、100km超では末梢性。トレイルの疲労は距離で質が変わる

トレイルランニングの疲労機序を24研究674名から整理したシステマティックレビュー。短いレースでは中枢性疲労が優勢で、100km以上の長いイベントでは末梢性疲労と筋損傷が明瞭になる。性差は最小限だが、方法論の不均一さが所見の強さと比較可能性を制限している。

対象: 訓練された、または経験のある成人トレイルランナー。24研究、計674名(男性506名、女性168名)。平均年齢39.4(8.5)歳、各研究の標本は6〜72名