PHYSIOLOGY

生理学

8本

01
PHYSIOLOGY · 生理学
Medicine & Science in Sports & Exercise
2022 · n=10研究
Smiling cyclist in helmet racing on road bike during a sunny day.

エリートでもHIITはVO2maxを2.24 ml/分/kg上げた。ただし全く効かない研究もある

エリートアスリートを対象にHIITのVO2maxへの効果を実量で統合した10研究のメタ分析。対照条件と比べて2.24 ml/分/kg(95%信頼区間 1.35〜3.13)の増加が得られた。ただし95%予測区間は0.11〜4.38で、ほとんど効果がない研究も、4 ml/分/kgを超える改善も、同じデータと矛盾しない。

対象: ベースラインのVO2maxが男性で60 ml/分/kg以上、女性で55 ml/分/kg以上の持久系アスリート、または他競技のエリート(一部リーグ、国際レベルなど)。10研究の無作為化比較試験

02
PHYSIOLOGY · 生理学
BMC Sports Science, Medicine and Rehabilitation
2026 · n=18研究
Athlete in red preparing to sprint on an outdoor track field. Focus on starting technique.

HIITは鍛錬された選手のVO2maxを上げた。跳躍とパワーは動かなかった

鍛錬されたアスリートを対象にHIITの効果を18研究で統合したメタ分析。VO2max(SMD 1.11)とVO2peak(平均差 0.52)が有意に改善し、スピード(-0.72)とアジリティ(-0.93)も向上した。一方で最大心拍数・跳躍・パワーには有意な効果がなく、利点は心肺持久力と効率に集中している。

対象: 鍛錬されたアスリート。アマチュア・エリート・プロの男女を含み、年齢制限は設けていない。18研究が組み入れられた。抄録には参加者の総数・競技種目の内訳は記載されていない

03
PHYSIOLOGY · 生理学
European Journal of Applied Physiology
2024
A person walking on a treadmill in a modern gym setting, focusing on fitness.

HIITとMICTでランニングエコノミーに差は出なかった。効き方が分かれたのは「何週やるか」だった

アスリートを対象にHIITとMICTを比べたメタ分析。ランニングエコノミーには両者の差がなかった(P > 0.05)。VO2maxはHIITが短中期で有利だが10週以上では有意差が消え、無酸素性作業閾値は短期のHIIT、ヘモグロビンは短期のMICTで有利という、期間依存の結果になった。

対象: 「アスリート」を対象とした研究。抄録には組み入れ研究数、参加者数、競技・競技レベルの内訳が記載されていない

04
PHYSIOLOGY · 生理学
Journal of Sports Sciences
2021 · n=511
Male runner with orange shoes sprinting outdoors on a sunny day, showing athleticism.

ジャンプトレーニングはタイムトライアルを改善した。VO2maxは動かず、効いたのはエコノミー側

持久系ランナーへのジャンプトレーニングの効果を21研究511名で統合したメタ分析。2.0〜5.0kmのタイムトライアルが中程度に改善した(効果量 0.88)一方、VO2max・VO2maxでの速度・乳酸値・心拍数・ストライド頻度・剛性・体重・最大筋力はいずれも変わらなかった。改善したのは跳躍、力の立ち上がり、スプリント、ランニングエコノミー。

対象: 健康な持久系ランナー。年齢と性別は問わない。中程度から高品質の21研究、参加者計511名。対照を置いた研究に限定されている

05
PHYSIOLOGY · 生理学
Journal of Strength and Conditioning Research
2025 · n=17レビュー
Asian couple performing squats with medicine balls indoors. Perfect for fitness-related concepts.

筋トレはランニングエコノミーを改善するが、VO2maxは動かない。17件のレビューを束ねた結論

中距離・長距離の持久系アスリートを対象に、筋力トレーニングの効果を扱った17件のシステマティックレビュー(うち12件はメタ分析)を束ねたアンブレラレビュー。ランニングエコノミーには中〜大の効果が全研究で観察された一方、VO2maxを検討した4件のメタ分析はいずれも有意な変化を認めなかった。

対象: 中距離から長距離の持久系トレーニングを積んだ男女のアスリート。17件のシステマティックレビュー(うち12件はメタ分析)を束ねている。抄録には統合された参加者の総数は記載されていない

06
PHYSIOLOGY · 生理学
Biomedical Human Kinetics
2026 · n=7研究

持久力と靭帯損傷に関わる遺伝子多型が報告された。ただし7研究の関連にとどまる

VEGFAとKDR遺伝子の一塩基多型が持久パフォーマンスと前十字靭帯損傷の受けやすさに関連するかを扱った7件の症例対照研究のシステマティックレビュー。rs2010963のC対立遺伝子は高いVO2maxと最大パワーに、CC遺伝子型はACL断裂リスクの高さに関連していた。著者らは検証にはさらなる研究が必要だとしている。

対象: アスリート。VEGFAまたはKDRの一塩基多型と持久パフォーマンスまたは前十字靭帯損傷の関係を検討した症例対照研究7件。抄録には参加者の総数・競技種目の内訳は記載されていない

07
PHYSIOLOGY · 生理学
Sports Medicine - Open
2026 · n=78研究
Biathlete competes in a snowy biathlon event, aiming with precision and focus.

VO2maxは競技レベルとともに上がる。ただしエリート内部のばらつきは残ったままだった

クロスカントリースキーの78研究からVO2maxデータを抽出し、参加者分類フレームワーク(PCF)の階層ごとに統合したメタ回帰。ランニングによる測定では、絶対値でも体重あたりの値でも階層が上がるほどVO2maxが高まった(男性 R² = 0.80/0.41、女性 R² = 0.66/0.69)。エリート内でも値の均質性は乏しい。

対象: クロスカントリースキー選手を扱った78研究から抽出されたデータ。参加者群は運動様式と性別で分けられ、参加者分類フレームワーク(PCF)で遡及的に採点されている。推論的な解析ができたのはランニングによるプロトコルのみ

08
PHYSIOLOGY · 生理学
European Journal of Applied Physiology
2026 · n=262
Massive metal dumbbells prepared for difficult healthy training on asphalt road in summer

高重量の筋力トレーニングはサイクリストのVO2maxを動かさない。それでもタイムは伸びた

17研究262名を統合したメタ分析。1RMの80%以上を扱う筋力トレーニングは、VO2maxにも最大代謝定常状態にも有意な変化を起こさなかった。それでもサイクリング効率・無酸素パワー・パフォーマンスは有意に改善した。ただしエビデンスの確実性は低い。

対象: 18歳以上の持久系サイクリスト計262名(うち女性60名、17研究)。性別・競技レベルの制限なし。平均初期VO2maxは61.25 ml/kg/min